もうすぐ6月ですね。コロナ収束の目途がまだ立たないが、6月からは徐々に日常生活に戻るでしょう。
今回は、韓国伝統トルチャンチやペギルチャンチの装飾でも多く見かけられる韓国伝統カラー「五方色(オバンセッ、오방색)」について少し書かせていただきます。
五方色は韓国伝統文化を語る上で欠かせない朝鮮民族のベースとなる哲学ともいえる概念です。
ウィキペディアによる五方色とは、
南朝梁の皇侃が『論語義疏』において、陽貨篇第十七にある「子曰。惡紫之奪朱也。」につけた注釈「五方正色。青赤白黒黄。五方閒色。綠爲青之閒。紅爲赤之閒。碧爲白之閒。紫爲黒之閒。緇爲黄之閒也。故不用紅紫。言是閒色也。」[1]にある五色をいいます。
五方色は「五方正色」とも呼ばれ、韓国の服飾、建築、食文化、芸術等全ての分野の基本となる青、赤、黄、白、黒の五つの色のことです。 また、青と黄の間色として緑、青と白の間色として碧、赤と白の間色として紅、黒と赤の間色として紫、黒と黄の間色として硫黄の色があり、これらを五方雑色(五間色)と言います。
五方色は古代東洋哲学や天文学からその起源を辿ることができます。いわゆる、陰と陽の気運が生まれ、天と地になり、再び陰陽の二つの気が木・火・土・金・水の五行を生成したという陰陽五行思想をもとにしています。そうです!占術でも用いられるあの陰陽五行の考え方です。
五行にはそれぞれ五つの色と五つの方位が定まっており、中央と四方を基本にして黄は中央、青は東、白は西、赤は南、黒は北を意味します。
伝統チャンチの魅力といえば、なんといっても先祖代々受け継がれた深い意味と未来への祈願にあるのではないかと思います。トルサンなどチャンチサンには背景から韓服(색동)、伝統クロス生地(전통모시)、五福チュモニ(오복주머니)や五方色紙(오방색지)、五色華(전통상화)、五色慶団(오색경단)・・・など、あらゆるところで、簡単に五方色を見つけることができます。
チャンチサンを設置の時は、ただ五方色のものを無造作に置くのではなく、ちゃんとその意味を理解し、正しい飾り方で飾るのが望まれます。もっとも大切なことは、チャンチサンを通して、人生を歩み始めたばかりのお子さんの将来を照らしてくれることを祈願しての真心で飾るのが極意だと思います。
いかがでしょうか。伝統チャンチサンの魅力が少し伝わりましたか。
次回は、今回紹介しきれなかった「五福チュモニ(오복주머니)」について書かせていただきます。
乞うご期待!
皆さんの健康を祈りながら、また次回お会いしましょう♡♡
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