“첫돌(チョットル)”とは、初めての誕生日のことです。トルチャンチの背景幕やトルサンなど“첫돌(チョットル)”という文字を見かけることが多いかと思います。しかし、“첫돐”と書かれた場合もあります。いったい、どちらが正しいでしょうか。

結論から言いますと、

どちらも間違ってはいません。

韓国の国立国語院では、以下のように回答しています。↓↓

‘첫돌’이라고 해야 합니다. 예전에는 ‘돌’과 ‘돐’을 주기와 생일의 의미로 나누어 사용하였습니다. 《표준어》제6 항에서는 그와 같은 구분은 얼마간 인위적인 데다가 불필요한 구분이라 판단하여 ‘돌’로 통일하였습니다. 따라서 생일인지 주기인지 등에 따라 복잡하게구분하여 쓸 필요가 없어졌습니다. ‘돐’은 비표준어이고, ‘돌’이 표준어입니다.

〈参考和訳〉’ 첫돌 ‘としなければなりません。 以前は’ 돌(トル) ‘と’ 돐 (トル) ‘を周期と誕生日の意味で分けて使いました。 《標準語》第6項ではそのような区分は多少人為的のところがあり、不必要な区分だと判断し’ 돌(トル) ‘で統一しました。 したがって誕生日なのか周期なのか複雑に使いわける必要がなくなりました。 ‘ 돐 (トル) ‘は非標準語で、’ 돌(トル) ‘が標準語です。

出典:https://www.korean.go.kr/front/mcfaq/mcfaqView.do?mn_id=&mcfaq_seq=5484&pageIndex=1

一方、 朝鮮民主主義人民共和国 では、1987年に、“첫돐”として統一したそうです。↓↓

반면, 조선민주주의인민공화국에서는 1987년 국어사정위원회가 정한 조선말규범집에 따라 ‘돐’로 통일하였다.

〈参考和訳〉反面、朝鮮民主主義人民共和国では1987年、国語使定委員会が定めた朝鮮話規範集により’ 돐 (トル)’で統一しました。

出典:https://ko.m.wikipedia.org/wiki/돌잔치

このような背景から、 “ 첫돌”と“첫돐 ” はどちらも使われています。韓国では、統一された後も、 “첫돐 ” を見かけることが度々あります。

また、中国の朝鮮族は“첫돐”を使う場合が多いです。

ちなみに、Wonder Mom Eventの背景幕には、“첫돌”を使っています。理由としましては、韓国の専門業者にデザイン、制作を外注しているためです。

日本のことわざに、“郷に入っては郷に従え”とありますので、弊社は韓国の標準語を採用させていただいております。^^

弊社の実際のトルチャンチ風景

文字や言葉はもともと時代の変化とともに変化するものですが、朝鮮半島の事情から、それぞれ違うルールで言葉を使うのは仕方ないと思います。

ただ、日本もそうですが、方言というものがあります。山一つ超えるだけで方言があるように、今回のケースも方言だと思ってしまえば、深刻な問題に思えなくなってくるのではないでしょうか。

大事なことは、ペギル(백일)、チョットル(첫돌)のような大切な節目を疎かにしないことが大切ではないでしょうか。

住む国や地域は違うけれど、共通の伝統文化さえ失わなければ、いつだってコミュニケーションが取れますから。どんな時代になっても、私たちの伝統文化が世代を超えて末長く引き継いでいけることを切に願います。^ ^

ではでは、また次回お楽しみに^ ^