長かった5月もついに終わりますね。
6月からは希望に満ちた普通の日々が戻ってきますように!!
今日ご紹介したい話題は、韓国でお祭り* (テジョン:五福チュモニ村お祭り)があるほど、縁起のいい「五福チュモニ」についてです。
チュモニ(주머니)とは「袋・巾着・ポケット」のことで、日常的によく使う言葉です。五福は中国の経書「書経・洪範」が語源で、〈五つの幸福〉を意味します。その五つとは「寿命の長いこと(長寿)、財力の豊かなこと(富貴)、無病息災であること(健康)、徳を好むこと(好徳)、天命を全うすること(考終命」を指します。
五福チュモニは、五穀を入れることや五つの色でできているため、別名で「五穀チュモニ」「五色チュモニ」とも呼ばれます。
韓国では結婚の時に、新郎から新婦へ「예물(イェムル、礼物)」というものをお送りしますが、一番最初に入れるのが、「五福チュモニ」です。婚礼に相応しい吉兆の象徴の五福チュモニはそれぞれ五つの色でできていて、入れる方向や内容物の種類、意味などが違います。ちなみに、婚礼に使う五福チュモニは、本来の「五方色」の「白、黒」は使わず、「ピンク、緑」を使うのが多いようです。
■五福チュモニの意味/種の種類/方向
ピンク-子孫繁栄と家門の栄光/綿の実(唐辛子の種)/西北
赤-邪気払い/小豆/西南
黄色-花嫁の優しい気持ちを祈願/黄色い豆/中央
青-夫婦円満/餅米/東北
緑-夫婦の幸せな将来/コーリャン/東南
婚礼に使う五福チュモニですが、トルチャンチ時のトルサン(一歳パーティーのメインテーブル)の必須アイテムでもあります。お母さんが結婚時新郎側から頂いたものを飾るのも多いようです。トルサン以外に、一歳のお子さん用の腰回りに付けるトルティ帯にも「五福チュモニ」がついています。
日本は七五三を盛大に祝るように、韓国のように1歳を盛大に祝う国は多くないようです。その中でも伝統を大切に、一つ一つのアイテムにお子さんの未来への祈願を込めてお祝いする韓国伝統チャンチは素敵だと思いませんか。
そんな素敵な五福チュモニですが、コロナ収束後韓国行かれる機会があったら、ぜひお土産の後補に入れてみてくださいね^^
それでは、また6月お会いしましょう♥