みなさん、コロナやオリンピック延期など、暗いニュースばかりで心疲れていませんか。特に、この時期にお子さんのトルチャンチを控えているお客様は、やるかやらないかの決断をしなければいけませんね。韓国へ帰省しトルチャンチを行う予定のご家庭は、すでに現地で式場・衣装・撮影等予約している可能性もあり、そういう場合はキャンセルなどの業務にも追われますね。
自粛モードの中、お母様方の心は本当に葛藤していると思います。一生に一度のお子さんの晴れ舞台を盛大にお祝いしてあげたかったのに、、、( ノД`)シクシク…
いざ、準備しようとしてもどうしたらよいのか?何から始めたらよいのか?
特に日本ではイレギュラーなイベントのトルチャンチ、ネットで検索してもあまり参考情報がヒットしませんよね。そんなお母様方のために、少しでもお役に立てたらという願いから、私自身知っている情報を皆さんに共有したいと思います。「伝統トルチャンチ」というシリーズ名で、何回か分けてご紹介したいと思います。
では、第一回目をどうぞ!^^
「奥深いトルチャンチ!意外と知らないタブーとは?!」
地域によって多少違うけれど、実はトルチャンチにはあまり知られていないタブーがございます。 最近は簡略化になりつつあるトルサンも多いですが、現代式ではなく、あくまでも伝統式を想定してのご紹介になります。
トルチャンチ準備で一番大変なのは「トルサン」ではないかなと思います。トルサンに関するタブーをいくつかご紹介いたします。
韓国の伝統チャンチにはトル(1歳)以外にも、婚礼(結婚)チャンチ、長寿(還暦、古希…チャンチなどがございます。トルサンはお子さんの人生初のチャンチ(잔치)サン(상)になります。その為、あとに残っているチャンチよりは少し抑えめに飾るのが〇
■雰囲気:トルサンは素朴で派手すぎない
まだまだ体が弱いトルアイ(돌아기)なので、派手すぎるとご先祖様がやきもちを焼かれるとのことで、伝統トルサンは素朴で派手すぎないようにするのが〇
■高さ:トルサンは低く、素朴に
トルサンは基本、果物や食べ物類を低く飾ります。
反面、長寿サンは果物やゴイム類を高く載せて飾るのが〇
■載せていいもの:
・旬の果物(バナナ、パイナップル、リンゴ、なし、ぶどう等)
・麺類
・餅系(ソルギ、ススギョンダン、ソンピョン)
・ゴイム類(棗、松の実、胡桃等)
・米
・トルチャビ( 糸、 お札、五方色紙、福袋、筆、本等)
・野菜類(セリ)
・料理類(ナムル、チヂミ)
・白いご飯、わかめスープ
■載せ(し)てはいけないもの:
・生花はNG
・毛じがついてる果物はNG(例えば、もも、キウィ等)
・野菜を切るのはNG( セリやホウレン草ナムルは切らずに使う )
生花を使わない理由は、命を大切するからと言われています。命を大切に、模造のお花を使って、先祖の意思を貫いていくのも伝統トルサンの魅力ではないでしょうか。
また、毛じがついてる果物はご先祖様が嫌っているという言い伝えられ、載せないのが〇です。ご先祖様を喜ばせて、我が子を守ってほしいと願う儀式という意味も伝わりますよね。
■+クルティッ (꿀팁: 知っていると得する「ハチミツTIP」 の意味)
最後に、私からのクルティッですが、トルサンを美しく&上品に設置するコツは、ずばり「余白」&「高低差」を作ることです。
セルフトルサンで残念だと思うのは、お子さんへの気持ちが入りすぎて、トルサンになんでも乗せて、韓洋折衷のような雑なテーブルになることです。
デザインやテーブルコーディネートでも共通することだと思いますが、「余白」を作ることで、視線が物へ集中するのではなく、主人公のところに焦点をあて、より一層主人公を引き立てることが可能になります。
もう一つは、テーブルに乗せるものには「高低差」を付けることです。決して、すべて高価なトレーを買う必要はないです。おうちにあるお椀、皿などを工夫しても十分「高低差」を作れると思います。
いかがでしたか。^^素敵な伝統トルサンを設置してみてくださいね♪